家の本来有るべき姿は"す"

【巣・棲】バリア・フリー工房の今のシンボルマークはペンギンの親子です。だから“巣”というわけではないのですが、ペンギンは夫婦で一緒に慈しみながら子供を育てています。遠く離れた場所の親の声、子どもの声を聞き分けて家族が集まります。現代の人はなぜか、子を慈しむことを厭い、親を敬うことを嫌います。果ては親が子を殺し、子が親を傷つける… そんな世の中になっています。個を尊重するあまり家族という絆が薄れてきている“家”よりも、互いを認めながら真剣に気持ちをぶつけることができる“棲”がいいですよね。

【素】よく、「こんな家に住みたい」と言われる方がいます。展示場で見かけた… ほら!こんな住まい。あの雑誌に載っていた… こんな感じ。テレビに出ていた… あの空間。解ります。でも、Aさん、Bさん、Cさん… それぞれの家庭の生活の在り方は一緒ではないですよね? 家族構成、仕事、食事、趣味、そして建てる敷地の環境etc… 家に居ながら大切なこと、それは“素”で居られること、落ち着いた生活ができること、リラックスできることですよね。だから、こんな家に住みたいではなく、どんな暮らしをしたい! なんです。建てた家に生活スタイルを合わせるのではなく、自分たちの生き方に合った家、10年後50年後100年後も心地いい住まいを建てることが大事なんです。飾らなくても心地いい、お客様の為でなく、家族のためにつくる住まいです。

【守】財産を守るのも家の役割です。財産というと、お金・資産という方がほとんどですが、実は家族がかけがえのない財産です。「そんなの当たり前!!」なのですが、実は一番身近すぎて気づいていないのではないでしょうか?
家族の心と体の健康、は勿論、家の中にいれば安心できる住まいであり、外から帰ってきたとき、ホッとできる住まい… 家の中にいようが外にいようが、心から安心できる住まいが大切なのです。